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【初心者向け】社会保険とは?種類や仕組みをわかりやすく解説!

皆さん、「社会保険とは何か」を説明できますか?

「社会保険って、毎月お給料から引かれてるやつでしょ?」

「そういえば、社会保険料ってめちゃ高いんだよね」

ざっくりとしたイメージはありつつも、「社会保険とはナンゾや?」を説明できる人は、少ないかもしれません。

そこで今回は、初心者の方向けに「社会保険の種類や仕組み」をわかりやすく解説します。

毎月支払うものだからこそ、基本はしっかり押さえておきましょう。

目次

社会保険とは「万が一に備えるもの」

社会保険とはズバリ、万が一の事態に備えるためのものです。

万が一って?

  • 病気
  • ケガ
  • 労働中の事故
  • 失業
  • 加齢
  • 介護

などなど。

これらのように、いざというときの助けとなるのが社会保険の役割です。

民間の保険と何が違うの?

「保険」と聞くと、ア◯ラックとか第◯生命をイメージするかもしれませんね。

社会保険と民間の保険の違いを、簡単にまとめてみました。

社会保険
  • 運営者は「国や自治体」
  • 非営利
  • 強制加入
民間の保険
  • 運営者は「民間の企業」
  • 営利目的
  • 任意加入

社会保険は、国や地方自治体が運営&強制しているだけあって、補償は幅広く手厚いです。

なので、民間の保険は「社会保険で足りない分をカバーする」くらいの感覚でOKです。

このあたりは、別の機会に解説します。

社会保険の種類

社会保険には5つの種類があります。

  1. 医療(健康保険・国民健康保険)
  2. 年金(国民年金・厚生年金)
  3. 介護(介護保険)
  4. 雇用(雇用保険)
  5. 労災(労災保険)

ちなみに、覚えなくてもいいですが、上記1~3を「狭義の社会保険」と呼んだりもします。

繰り返しますが、覚えなくて大丈夫ですw

医療(健康保険・国民健康保険)

万が一の病気やケガ、死亡のリスクに備えるのが、健康保険・国民健康保険です。

似た言葉ですが、加入できる人に違いがあります。

健康保険国民健康保険
サラリーマン自営業、無職など

健康保険と聞くと「医療費3割」のイメージが強いかもしれませんね。

ですが、ほかにも様々な「特典」が受けられるんです。

  • 高額療養費
  • 出産育児一時金
  • 埋葬料
  • 傷病手当金(※健康保険だけ)
  • 出産手当金(※健康保険だけ)

なお国民健康保険には、給料の補填として支払われる「傷病手当金」「出産手当金」はありません。

自営業者には「給料」の概念がないからです。

ですから、自営業の人がケガや出産をしても、収入は一切補償してもらえません(キビシー)。

その場合は、民間の保険が出している「所得補償保険」でカバーする手があります。

年金(国民年金・厚生年金)

「長生きのリスク」に備えるものが、国民年金・厚生年金です。

なぜ長生きがリスクかというと、長生きするほど生活費がかかるからです。

高齢で働けなくなっても、年金があれば収入が途絶えることがないので、ソコソコ安心できます。

年金は、次の「2階建て構造」になっています。

年金は「2階建て」
  • 国民年金…20歳以上のすべての人が加入する(1階。基礎部分)
  • 厚生年金…サラリーマンが加入する(2階部分)

たとえば会社勤めのサラリーマンなら、国民年金と厚生年金の「ダブル加入」です。

ダブルで加入しているぶん、老後にもらえる年金は手厚くなります。

「え?給料からは厚生年金しか引かれてないけど?」と思うかもしれません。

ですが、ちゃっかり厚生年金と一緒に国民年金も引かれているので安心してくださいw。

一方、自営業者の場合は、国民年金しか加入していないので、サラリーマンに比べて受け取れる年金額は少ないです。

なので、iDeCoや新Nisaなどを活用して、積極的に老後の資産形成を行うことがおすすめです。

介護(介護保険)

自分が介護を受けるときに備えるのが介護保険です。

老化やケガ、病気などで要介護状態になると、色々とお金がかかります。

  • ホームヘルパー
  • デイサービス
  • ショートステイ など

要介護認定を受けると、上記サービスが「自己負担1~3割」で受けられます。

雇用(雇用保険)

「働きたいのに働けない」状況を助けてくれるのが雇用保険です。

雇用保険は、おもに次の3つのリスクに備えます。

雇用のリスク
  • 失業(失業手当、教育訓練給付)
  • 育児(育児休業給付)
  • 介護(介護休業給付)

たとえば会社を辞めたりクビになったりすると、働いていた期間に応じて「失業手当」がもらえます。

また、再就職に役立つように、さまざまな教育訓練を割引価格で受けられます(教育訓練給付)。

働いていると、育児や親の介護でお休みすることもあるかもしれません。

こんなときは「育児休業」や「介護休業」を申請することで、お給料の一部(70%弱)が雇用保険から支払われます。

労災(労災保険)

労働中・通勤途中のケガに備えるのが労災保険です。

労災は、医療費がゼロになるだけじゃありません。

労災が原因で会社を休んだ場合には、給付金としてお給料の約80%が支払われます(休んだ4日目から)。

ほかにも、労災保険にはさまざまな給付があります。

労災保険の他の給付
  • 傷病年金(ケガや病気が長引いたとき)
  • 障害給付(障害になったとき)
  • 介護給付(要介護になったとき)
  • 遺族給付(死亡したとき)
  • 埋葬料(死亡したとき)

ちなみに、労災保険の自己負担は「ゼロ」です。

労災保険は「会社が」万が一に備えるためのものだからです。

ですので、自営業者に労災保険はありません。

社会保険料ってどうやって決まるの?

社会保険料は、サラリーマンと自営業者によって、大きく異なります。

サラリーマン(会社勤め)の場合

サラリーマンの社会保険料は「どれくらいお給料をもらっているか?」によって変わります。

保険料率は、収入や職種、住んでいる地域によって異なりますが、ざっくり以下で捉えておいて問題ありません。

種類保険料率自己負担
健康保険10%2分の1
介護保険1.6%2分の1
厚生年金18%2分の1
雇用保険0.6%一部
労災保険0.3%ゼロ

自己負担が「2分の1」とか「ゼロ」になっているのがわかりますか?

これは、残りの保険料を会社が負担してくれるからです(ラッキー)。

さらに、保険料は毎月のお給料から天引きしてくれるので、確定申告の必要もありません(ラッキー)。

ちなみに、ボーナス(賞与)をもらうと、上記の社会保険料が徴収されます(アンラッキー(笑))。

自営業者の場合

自営業者の社会保険料は「所得」によって変わります。

種類保険料(率)自己負担
国民健康保険前年の所得による全額
介護保険前年の所得による全額
国民年金17,510円(※令和7年度)全額

国民年金は、年によって変わりますが、毎月一定額です。

自営業者に「雇用保険」「労災保険」はありません。

なぜなら自営業者には「雇用されている」「労働させられている」という概念がないからですね。

社会保険料については、自宅に納付書が届くので、それを持ってコンビニや金融機関で支払います。

まとめ

最後に、社会保険の概要をまとめます。

まとめ
  1. 社会保険は万が一に備えるための保険である
  2. 国や自治体が運営する強制の保険
  3. 医療や老後、雇用、労働、介護まで幅広くカバー
  4. サラリーマンは「お給料」によって保険料が変わる
  5. 自営業者は「儲け」によって保険料が変わる
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